私の体験を紹介します。前兆のある片頭痛を分析し、挑戦中です!
副院長の体験録
副院長の賀来裕貴です。
今回も、私の実体験を紹介させて頂きます。
人の体は十人十色。変化の過程も様々です。この体験が皆さんのご参考になれば幸いです。
前兆のある片頭痛を自己分析、そして経過観察しています
どの症状もそうですが、当人にしか分からない辛さがあります。
実は私も片頭痛持ちで、発症すると回復までそれなりの時間を要するため、頭痛が出たら…という不安を抱えながら生活していました。
片頭痛の前兆
片頭痛持ちの方で、症状の出方にはある程度の規則性がある事をご存知の方は多いのではないでしょうか。
私の場合はこうです。
- 突然視野に「ギラギラ」「チカチカ」が映り込む。動きの残像が残る。段々と視野自体が狭くなり、視界の中心部がわずかに見える程度になる。これが10分ほど続く。
- 急に視野が回復、普通に見えるように。と同時にあくびが出始める。これが10分ほど。
- 段々と頭が痛くなってくる(特に右のこめかみと眼球の裏辺り)。寒気を感じ始める。顔色は白くなるそうです。音と臭いに敏感になる。幻聴(音楽)が聞こえる事もある。
- 吐き気が出てくると同時に、おなかを下す。
- 嘔吐。
しめて、30~40分の内に上記の事が起これば完成です。
その後は、激しい頭痛と持続する吐き気、下痢、悪寒などの症状が同時に発生、持続します。
片頭痛の経過
症状が出てから動けるようになるまで、早い時で半日かかります。
何も手に付かず、ただ時間が過ぎるのを待ちます。そのうちに意識が遠のき、気が付くと症状が段々と回復していくの繰り返しです。長い時ですと、動けるようになるまで丸1日はかかります。
動けるようになってからも多くの場合、頭痛は持続します。
痛みで死ぬかと思いますが、死なないようです。
仕事にはなりません。
いつから?
今思い返せばですが、一番初めは中学生の頃だったと思います。
ゲームを長時間やった後に、視野(目に見えるもの)に「ギラギラ」した感じが残り、その後頭痛が出て、吐き気がしたのを覚えています。
その後、しばらくは片頭痛の記憶はありませんが、次に感じたのが社会人になってからです。
頻度が増えた時期
頻度が増え始めたのは、15年ほど前から。前職の時です。一番多かった時で月に3回。2日続けて発症したこともありました。
この頃は時間も不規則でしたし、ストレスもそれなりにあったと思いますので、そのような事も影響していたとは思います。
1番辛かった時は、頭を何かで殴られたような痛みと、幻聴(ずっと音楽が聞こえてました)、吐き気に苦しみながら、意識が無くなっていた状態でした。
心配して頂いた方に脳神経外科を紹介して頂き、診察を受けたこともあります。
CTを撮り、検査は問題なし。「脳には問題ない。ただの片頭痛だね」と言われ、前兆があるケースでは、片頭痛になりそうになった時点で薬を飲むと、症状が改善されることがあるようで「これを飲むと楽になるよ」と薬を処方されました。
薬の効果
痛み止めの鉄板ロキソニンは勿論の事、他にはイミグラン、カフェルゴット、ゾーミック、マクサルト等の抗片頭痛薬も試してみましたが、私には全く効果がありませんでした。
この時はあまりにも無知で、どの薬も効果を示さない事もあり、脳神経外科の医師に「最近、頭痛外来というものが出来てきている様なのですが、そちらで診てもらった方が良いですか?」と尋ねて、「そんなところに行ってもやる事は同じだから」と言われ、色んな意味でガッカリしたのを記憶しています。
その後も片頭痛は改善せず、酷い頭痛と吐き気などで苦しみ、救急搬送されたこともあります。その際もCTを撮り、脳は問題なし。この時は点滴で吐き気止めを投与されましたが、これも全く効果はありませんでした。
原因が見当たらないだけに、いつくるかもしれない頭痛に不安を覚えていました。
対処法を考察
ただ不安を抱えていても解決しないので、対処法を独自に考えることに。
まず始めに、私の場合は何の薬も効かないので、その点を受け入れ(諦め)ました。
そこで私が定めた目標は、自力での片頭痛コントロールです。
分析を開始
片頭痛になるたびにデータを取り、私が学びえた知識で分析してみました。今改めて考えると笑えるものもありますが、切実な問題ですので真剣に取り組んでいます。
まず視野に影響、幻聴や臭いへの感受性が出ることを考えると、視神経、嗅神経や内耳神経の問題を考えましたが、回復することを考えると損傷ではない。
あとは大脳自体の問題。間脳の影響も考えられる。
でも、どうあれ時間が経てば回復するという事は、それ自体の損傷では無さそう。しかもCTでの問題もなかった。
面白いのが下痢。それまでは何ともなかったのに、片頭痛中に便意を催すと、急に下痢になる。でも腹痛は無いんです。頭痛が治ると下痢も治る。という事は細菌感染とかでは無いですよね。
腸は自律神経の支配を受けているけど、神経自体に問題が無いのならば…
血管が膨らみ神経に触れている説もあります。出される薬達は血管収縮の作用があるので…
全てに共通するのが、コントロールをしている脳なんです。
でも損傷はない。
私が総合的に出した答えは、「脳の一時的な暴走」となりました。
片頭痛を作り出す要素
ベースになる要因で考えられるのが疲れや精神的ストレス。不規則な生活も一因でしょう。性格も要素になる気がします。ストレートネックを指摘する人もいます。
個人的にはっきりしているのが、現在の道に進んでから頻度は減ったので、環境による影響は間違いなくあります。
片頭痛スイッチ
親類に片頭痛持ちがおり話してみたところ、頭痛あるあるを発見。発症自体のスイッチ・きっかけとしては、緊張状態からの解放またはその逆、強い光による刺激、気温や湿度の影響、季節の変わり目など共通しているものがありました。
対処法としては、急に気を抜かないように常にほどほどに気を張る。気分の抑揚をつけすぎない。光の点滅など見続けないようにするなどです。
これに気を付けるだけでストレスになるのですが…
加速装置を発見
それは『あくび』です。
眠くないのに頻発する、いわゆる『生あくび』。心当たりのある、片頭痛持ちの方は多いのでは無いでしょうか?
生あくびは、疾患の際にも出る体のサインの一つです。これを見抜けることで、経過は変わってきました。
現在
現在までの2年間、片頭痛の頻度も年5回ほどに減り、前兆が起きても回復することができ、上手く自分の力でコントロールできています。
まとめ
いろいろな方法を試行錯誤し検証してみましたが、私の場合は前兆を感じたら『①出来るだけ暗い環境で②生あくびを我慢しながら③頭を心臓よりも下げた状態で④猫の様に体を丸めた姿勢をとる。』方法が合っているようです。
早い時は5分ほどで持ち直し始めます。
他に以前と違う点としては、腰椎ヘルニアの記事でも書かせていただきましたが、上部頸椎のケアを受けていることです。
私の場合は即効性を感じませんが、上部頸椎を整えた後は、神経の伝達妨害による体の機能干渉が解消されることで、ジワリジワリと自分の力で解決できる状態へと体が変化しているように感じます。
体の変化に言葉は要りません。場所を訴えなくても、必要な場所に状態に応じたスピードで変化をもたらします。治り方を教える必要も無いのです。
いつ、どこからどのように治りたいかではなく、いかに環境を整えるかが大切だと思います。(どれくらいで良くなりますか?治りますか?についてはこちらの記事をご参考にしてください。)
何を基準とし、ゴールは何か。上部頸椎カイロプラクティックは、首のずれに着目します。そして、自分の力による解決という方法で、あなたの健康を回復するためのお手伝いができると思います。
専門家の話
最近、頭痛外来で診察されている医師の方とお話する機会がありました。その方によると、片頭痛の罹患者は圧倒的に女性が多く、症状自体は年齢を重ねるほどに出にくくなるそうです。一定数、遺伝もあるようです。
女性の場合はホルモンバランスが落ち着いてくると、段々と症状が出にくくなる傾向にあるとの事でした。
最後に
今回の記事を手掛けている時に、ケアを提供させていただいているT様に「体験談見てます。」とお声をかけて頂きました。初めての事でしたので嬉しくて戸惑ってしまい、まともなお礼も申し上げることが出来ませんでしたので、こちらで改めましてお礼申し上げます。励みになります。ありがとうございます!
今後も少しでも皆様のご参考になるような投稿をしていこうと思います。

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