金魚から学ぶ-体で働く自然の法則

金魚

副院長の賀来裕貴です。

今回は我が家で飼っている金魚たちの登場です。

この金魚たちは、本能的に生きる結果を教えてくれる先生でもあります。

適応と修復も自然の法則の一部です

最初の内は室内で飼っていた金魚たちですが、見ているうちに狭くて日光の当たらない環境がかわいそうだと思い始め、自然により近く、もっと広い環境で育てようと屋外での飼育に切り替えました。

水槽からの脱走事件発生!

環境が変わったことに慣れなかったのでしょう。

ある日、二匹の金魚が水槽から飛び出し、気が付いた時には地面で干からびていました。

魚の体温は低く、人間の手のひらに乗せるだけでもやけどをしてしまいます。

それが日光に熱せられた地面の上に横たわっていたので、かなりのダメージを受けてしまったのです。

そのうちの一匹は残念なことに既に☆になっていましたが、もう一匹は半身にやけどを負いながらも、かろうじて片方のエラだけで呼吸をしている状態でした。

本来の魚体は粘膜とうろこに守られ艶々しているのですが、目の前の金魚は完ぺきに干物のよう。

ただ呼吸はしていたので、一応水槽に戻しました。

やけどした側は黒く変色し尾びれも傷み、正直長くは生きられないと思える状態で、そこから二週間、その金魚は言葉通り「死んだ魚のように」動くエラを上に向けて水底で横たわっていました。

がんばってリハビリした結果

ところがです。この金魚が驚異的な回復を見せます。

段々と体を起こす日が増えてきました。そしてゆっくりとですが泳ぐことが出来るようになっていったのです。最初はヒラメのような横泳ぎでしたが、徐々に普通の泳ぎ方に近づいていきました。

半年が経つ頃には、両方のエラがきちんと動き、黒ずんでいたうろこや尾びれも再生し、元の魚体を取り戻しました。

この金魚が療養中に何を考え、どうしたかったのか私には知る由もありませんが、この子はきっと『つらいから動かない』と『動きたいから動く』をどちらかに偏ることなく本能的に行っていたのでしょう。

「もうダメだろう」という人の考える常識を超え、時間をかけながらこの金魚の本能で自然の法則を体現したのです。

限界を迎えてさえいなければ、少しずつでも『今の状態』に適応していけるんだという事を見せつけてくれました。

でも人と魚は違うのでは?

もちろん、ヒトと魚は生活環境も体の仕組みも大きく違います。

でも生物上の分類や環境というカテゴリーは異なっていても、生命という基準の下では皆同じ舞台に立っています。

その基準の下では、ほとんどの生命に自然の法則は共通です。

金魚へのアジャストメントとその後

ところで、「金魚をアジャストメントしてあげれば良かったじゃない」という声が聞こえてきそうなので………

もしかすると、この金魚に首のずれがあったかもしれません。でも私は水槽から飛び出し地面に叩きつけられた事でアジャストメントされたんだと解釈しています(笑)ナイス✨イネイト アジャストメント!!

あれから2年。死にかけていたこの子は現在お母さんになっていて、母子ともに元気いっぱいです👍

生きているって凄い状態なんだとつくづく実感します。

 

【再認識したこと】

・急な環境の変化には体が追い付かないことがある(今回はびっくりして飛び出した)

・変わるのにも時間が必要

・時間が経たないと分からないこともある

・一番「良い」状態は、体が一番知っている

・活動は生命の質

 

人間にも言えることだと思います。

 副院長 賀来裕貴

 

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当オフィスについて

賀来カイロプラクティックの強みは、上部頚椎カイロプラクティック創始者直系の技術継承と、これまで開業以来上部頚椎に特化し、長年積み重ねている多くの臨床経験です。